AWSの生成系AI Amazon Bedrockの使い方

Amazon Bedrockとは?

今話題のAmazon Bedrockとは、Amazonや主要なAI企業が提供する基盤モデル(FM)をAPIを通じて利用できるようにする完全マネージド型サービスです。FMとは、テキスト、コード、画像、音声などのさまざまな形式のデータを処理できる大規模な言語モデルです。

つまり、AWSのマネジメントコンソールで生成系AIを試せるサービスです。

ちなみにbedrockという英単語は、「基盤、根底、根幹、根本(原理)、基礎的事実」という意味

前提

今回はあくまでBedrockをAWSマネジメントコンソール上で動かすところまでを紹介する初心者用のものであり、それ以上の活用方法は扱いません。

使い方

現在、Bedrockは以下の5つのリージョンに対応しています。

 

ですが、現時点で東京リージョンでは対応しているモデルが非常に少なく、まともに使えません。

 

そこで今回はバージニア北部を選択しています。

 

ご覧のようにモデルを選択していない初期の状態だと、Chatも利用できません。

 

このため、モデルを要求する必要があります。

Model accessメニューをクリックし、右上の[Edit]

どうせならすべて利用したいのですべて選択して、[Save changes]

 

これでモデルアクセスが送られました。


しばらくすると、「Access granted」になります。

 

これでモデルが利用できるようになったので、次の3つのメニュー(Chat、Text、Image)が利用できるようになります。

 

1. Chatを試してみる

先ほどより選べるモデルのメニューが増えており、Base Modelsが追加されています。

 

現時点ではAI21 Labsだけが利用できるようです。このMidとUltraの違いは何でしょうか。

 

Base modelsのメニューで両者の違いの記載があるところで翻訳してみました。

Midは手頃な価格であらゆる言語理解に適用、Ultraは質問応答、要約、長文コピーの生成、高度な情報抽出など、複雑な言語の生成向けという使い分けのようです。

ただ両者の違いはあまり感じませんでした。

・Mid

・Ultra

 

連続で行けるか?

AWSの主なサービスを挙げてきたので、他にあるか?と聞いたところ、このchatでできる一般的なサービスを挙げてしまいました。連続では効かないようです。

 

2. Textを試してみる

こちらはChatと似ているが、何行にも渡る長文用かな?例えばこんな感じ

 

3. Imageを試してみる

こちらはモデルを現時点では選択できず、Stability AIで固定

まだ日本語だと精度はいまいち

英語だとバッチリ

 

気になる料金は?

今回は特にProvisioned throughputなどは使わず、標準のオンデマンドで使いました。これは時間ベースの契約ではなく、使用した分だけ課金されます。テキスト生成モデルの場合、処理されるすべての入力トークンと生成されるすべての出力トークンに対して料金が発生します。イメージ生成モデルの場合、生成されるイメージごとに料金が発生します。  

以下に今回使ったものを挙げておきます。

 

・AI21 Labs

AI21 models Price for 1000 input tokens Price for 1000 output tokens

Jurassic-2 Mid

$0.0125

$0.0125

Jurassic-2 Ultra

$0.0188

$0.0188

・Stability AI

Stability AI Model Image Resolution Standard quality (<51 steps) Premium quality (>51 steps)

SDXL0.8

512x512 or smaller

$0.018 per image

$0.036 per image

Larger than 512x512

$0.036 per image

$0.072 per image

 

トークンとは、いくつかの文字で構成され、モデルがユーザー入力を理解し、結果の生成を促すために学習する基本単位を指します。イメージ的には単語ベースに近いですが、モデルごとに採用している手法が異なるので必ずしも単語ベースとは限りません。